いじめの病理


今回はいじめに関するお話をしたいと思います。

あまり想像したくはないものですが、自分の知らないところで子どもがいじめたり、いじめられたりしている可能性は極めて高いかもしれません。


「うちの子に限って・・・」

と目を背けたくもありますが、ここにきていじめというものは、どの子どもにも起こり得るものになりました。

昔は少なかったとか多かったとかは分かりかねますが、私たちの想像以上にいじめは膨大に存在するようです。


9割がいじめ経験=小4〜中3の6年間−文科省調査


なんと、9割の子どもがいじめられた経験を持っているのです。そして、9割近くの子どもがいじめた経験もあります。

誰でも起こり得るとは思っていましたが、まさかこれほど多いとは予想だにしていませんでした。


これらは全て首都圏の学校を対象に調べられたものなので、地方ではまた違った数字が出るのかもしれませんが、

いじめはごく普通の景色として行われているのが現状と言って良いでしょう。



いじめは、注意程度で済むことから、大人が露骨に関わろうとするとかえって悪化するようなことまであるため、簡単に解決できないこともあります。


例えば、いじめられている子どもにとって、家族をはじめ、周囲にその事実を暴かれ、勝手に助けられることは、かえって迷惑なことになりかねません。

その理由は様々ですが、例えばその子どものプライドを傷つけることになったり、またいじめが取り返しつかないほど悪化したりなどの恐れがあります。


次回、もっと詳しくお話していきたいと思います。