明けましておめでとうございます。

しばらく更新が滞ってしまいまして、申し訳ございませんでした。遅ればせながら、今年も宜しくお願いします。スタッフ一同、一層力を尽くして参る所存でございます。 さて、年が明けまして早速、朝日新聞の社会面にて東京家学が取り上げられました。本日1月…

いじめを隠す子どもは何を考えているか。

前回の続きです。いじめの当事者になってしまった子どもたちとは、どのように関わっていけばいいのか。「いじめられている」とはっきり報告し、助けを求めていれば、親も学校も確実に力になれるでしょう。仮に、学校が非協力的で、その後学校に居づらくなっ…

いじめの病理

今回はいじめに関するお話をしたいと思います。あまり想像したくはないものですが、自分の知らないところで子どもがいじめたり、いじめられたりしている可能性は極めて高いかもしれません。 「うちの子に限って・・・」と目を背けたくもありますが、ここにき…

うつ病を治すための4つのステージ

うつ病を治すための基本原則は、ゆっくりと休み、抗うつ剤などの服薬を続けることです。しかし、当然いつまでも休んでいるわけにはいきません。かといってすぐに学校や職場に復帰すれば、元の状態に逆戻りするのは目に見えてわかります。では、どのように段…

子どもの表現力、実現力

面白いエントリーを見つけました。 長男の授業参観に行った - GAME NEVER SLEEPS このエントリーで書かれている出来事は、子どもにとって大きな成功体験として刻まれることでしょう。コミュニケーションも含めて、自己表現という意味でも、もしかしたら将来…

パーソナリティ障害 後編

前回の続きです。 パーソナリティ障害の種類 A群に分類される「統合失調症」と良く似た傾向を持つパーソナリティ障害統合失調質:内向的で、感情表現が平坦であることが特徴統合失調型:風変わりで、奇妙な思い込みを持つことが特徴妄想性:猜疑心が強く、他…

パーソナリティ障害とは何か?

うつ病と同様に、みなさんに気にかけていただきたいのが「パーソナリティ障害」です。パーソナリティ障害は、自己愛的、依存的など十数種類に分類されますが、そのどれもが、極端な考え方や行動パターンにあり、生活に支障をきたす状態を指します。 障害、と…

うつ病が治りにくい3つの理由

前回前々回とうつ病をテーマにして扱いました。今回は、不登校から少し話が逸れてしましますが、うつ病そのものについてお話ししたいと思います。 うつ病の治療期間は、人によってまったく異なります。抗うつ剤を2週間投与したらすぐに良くなった!という人…

なぜ子どもの「うつ病」は未だ世間に認知されていないのか。 後編

先日の続きです。 社会人のメンタルヘルスについては公に議論されるようになったのに、なぜ学校・教育の場ではそうではないのか。 断っておきますが、もちろん、不登校になるのはみんなうつ病なのではありません。変に不登校=うつ病という考え方を持たれる…

なぜ、子どもの「うつ病」は未だ世間に認知されていないのか。

ここ10年間で、「うつ病」に対する認知度が高まりました。職場でのストレスや過労による自殺などが問題視されてからのことです。 そのため、社会・職場におけるメンタルヘルスの環境は改善しつつあります。まだ大半の企業においては、大きく問題が残ってい…

日本の教育には褒めるという歴史がなかった?

褒めて伸ばす方がいいか、厳しく躾けた方がいいかの議論が時折されていますが、どちらとも長所と短所を持ち合わせているのは間違いないと思います。 食生活などで顕著ですが、肉だけしか食べないとか、野菜ばっかりとか、偏っていると栄養失調になってしまい…

「学力」とは一体何を指しているか?

「学力」と聞けば、みなさん何を思い浮かぶでしょうか。学校の成績、評価、テスト、あるいは偏差値だったり、どこの学校に通っているかだったり・・・恐らく、ほとんどの方々はそのようなことを思い浮かべるのではないかと思います。 先ほど「学力」について…

なぜ「よい子」であることは苦痛なのか 後編

前回の続きです。みんな誰しも仮面を被っているんじゃないの?というお話からでしたね。 私たちは、年齢を重ねるにつれて、本音と建前を使い分けることが必要になったりします。それを多数の人たちは自然と使い分けています。それが仮面をつけていることにな…

なぜ「よい子」でいることは苦痛なのか

人に悪く思われたい人、というのはいないと思います。自傷的な意味で、わざと嫌われるように振る舞ったりなどの例もありますが、根本的は、誰しも人に好かれ、良く思われたいと考えています。 そのためには「人に好かれる自分」を作り上げていく必要がありま…

なぜ、ギリギリになるまで何もできないのか

子ども、いや大人も全員含めて、ギリギリになるまで何もやらないという人は珍しくないと思います。夏休みの宿題を3日前までやらなかったり、試験の前日にテスト勉強したり。どこの家庭にもありがちな光景。これって一体何を意味していると思いますか? 取り…

子どもに言っちゃいけない言葉を言ってしまうのはなぜか

子供に言っちゃいけない言葉一覧子育てをされている方は一度目を通しておくべき記事です。どうして言ってはいけないか、という理由も明示されており、わかりやすい一覧です。 しかし、どうしてこのようなことを言ってしまうのでしょうか。そして、どうやって…

感情の共鳴について

自分が嬉しい時、楽しい時、怒っている時、悲しい時、そばにいる人はどんな感情を抱くでしょうか?例えば、自分が嬉しい時などはどうでしょうか。 物事が複雑になっている場合、必ずしもそうとは言えませんが、基本的には相手と同じ感情を抱くものです。自分…

アサーティヴなコミュニケーションとは

前回の続きです。コミュニケーションには、アグレッシブ、ノンアサーティブ、アサーティブの3つがあるというところまでお話ししました。それぞれ、どう違うのかお話したいと思います。 アグレッシブ 自分中心で、相手のことを顧みないコミュニケーションの…

不登校の子どもと接する時は「アサーティヴ」に

アサーションという言葉を聞いたことがあるでしょうか。よりよいコミュニケーションができるための方法のことです。 コミュニケーションには3つの種類があります。アグレッシブ、ノンアサーティヴ、アサーティヴの3つです。詳しい説明は次回に回しますが、…

自己を肯定できる人間になるために

今回のお話は、読んでいる方というよりも私たち側が心に置いておかなければならないことです。先日、自己嫌悪感克服方法というトピックを投稿しましたが、その最後に、自己を肯定することについて少しお話しました。 自己を肯定する必要がある時 常日頃から…

ゲームに没頭してしまう子どもが立ち直るためには

不登校になっている子どもを多く見ていると、一口に不登校といっても様々な状態があることに気づかされます。その中でも、ゲームに没頭してしまっている子ども、というのも少なからずいるんですね。 親御さんの立場からすれば印象の悪いものですし、行き過ぎ…

自己嫌悪感克服方法

自己嫌悪は誰しもが持ち合わせているもので、まったくないという人は恐らくいないのではないでしょうか。特に子どもは、幼少期から思春期にかけて、強い自己嫌悪を感じる瞬間が多くあるものです。 普通、成長とともに拭い去られるものですが、それがずっと燻…

家庭内暴力を奮う子どもへの接し方 その3

引き続きお話したいと思います。前回は、率直・正直な気持ちを相手に伝えるというところまででした。そこから、相手の話を引き出せることができたら半ば成功です。ただし、一つ注意点があります。 子どもの悪い面への指摘にならないこと 先日もお話したよう…

家庭内暴力を奮う子どもへの接し方 その2

前回からの続きです。まずは恐怖感を持たず、面と向かって対峙することから、でした。その次にやるべきことはなんでしょうか? 善悪を伝えるのではなく、率直な気持ちを伝えること 「暴力は悪いことだ」「こうだから○○が悪い」などと、正しい正しくないを明…

家庭内暴力を奮う子どもへの接し方 その1

家庭内暴力はどの家庭でも起こっている・・・というほど頻繁にあるわけではありませんが、意外と少なくありません。不登校の子どもでも時折見かけることがあります。 家庭内暴力はなぜ起こるのか。これは非常に難しい問題ですし、先に答えを見つけようとして…

対人恐怖をやわらげるためにできること

社交術を身につけること 社交術といっても、そんな難しいことを身につけるわけではありません。普段周りの人がやっていることを、術という形で自分に組み込ませるのです。そのために、以下の7点のことを実践しましょう。 挨拶する 何はともあれ、挨拶です。…

対人恐怖の発症と克服方法

今日は「対人恐怖症」についてお話したいと思います。10人に2〜3人はかかっていると言われ、かなり身近な病気です。 大人よりも、子どものうちから発症することが多く、不登校の子どもで知らず知らずにうちにかかっている割合も多いでしょう。男性より女…

子どもの成功体験を積み重ねるためには?

さて、前回からの続きです。子どもの自己評価が低くなっている場合、+修正するためには成功体験を積み重ねる必要があります。しかし、どうやって子どもに促せば良いのでしょうか。少し間違えば、まったく正反対の結果に終わることもあるので、ポイントを押…

子どもが消極的であるということが意味しているのは?

最近の子どもは大人しい、消極的だという風に言われています。大きくはコミュニケーション能力の問題だと言われており、事実ほとんどはそうでしょう。 では、なぜコミュニケーション能力が乏しいのか。人と交わりたいということは人間の持つ根源的な欲求であ…

束縛としつけの違いとは

よく言われる「ペット扱いされる子ども」と「若者の無気力」の関連性以前続きを書くと言っていましたが、失念しておりました。すみません。今回続きの方をエントリーしたいと思います。 しつけとは「このままでは子どもが将来的に困ることになる」という思い…