パーソナリティ障害 後編

前回の続きです。

パーソナリティ障害の種類


A群に分類される「統合失調症」と良く似た傾向を持つパーソナリティ障害

統合失調質:内向的で、感情表現が平坦であることが特徴

統合失調型:風変わりで、奇妙な思い込みを持つことが特徴

妄想性:猜疑心が強く、他人のあらゆる言動を疑うことが特徴


B群に分類されるは、感情面や情緒面で不安定さなどがみられるパーソナリティ障害

反社会性:良心が乏しく、反社会的言動が目立ちます。

演技性:常に周囲の注目を浴びたがり、芝居がかったような言動を繰り返します。

境界性:衝動的で、感情の起伏が激しいことを特徴とします。

自己愛性:自分を特別な存在だと思い込み、過度な自尊心を持っています。


C群は、不安や恐怖心の強さで生活を送ることが不自由なパーソナリティ障害

依存性:誰かに世話されるなど、依存心が強い特徴があります。

強迫性:規則やルールなどにとらわれ過ぎて、柔軟性や適応力に欠けます。

回避性:拒絶に対し敏感で、対人関係を築くことを困難とします。


など、十数種類以上カテゴライズされています。

詳しくは説明仕切れないため、お手数ですがご自身で調べてみてください。

パーソナリティ障害と精神病の違い


パーソナリティ障害と精神病は似通った症状が見られます。

例えば、抑うつ性パーソナリティ障害はうつ病の症状と酷似しており、

強迫性パーソナリティ障害は、強迫性障害と似ています。




何が違うかというと、長期にわたる慢性的な持続性があるかどうかです。

パーソナリティ障害から、後々精神病へと発展する場合もあります。


子どもの場合


子どもの場合で判断することは難しいとされています。

なぜなら、パーソナリティ障害は、早く発症しても思春期頃からなので、

子どもの場合はこれを「慢性的」であるかどうかは判断し難いからです。


さらに、思春期、中学生の頃までは、(うつ病など)病名や障害をはっきり伝えられてしまうと、

必要以上に気にしてしまい、症状の悪化や、コンプレックスとしても克服し難いものへとなります。

判断するのが難しいところですが、病名などを伝えるのは、子ども自身がしっかりと受け止められるほど成長していると見受けられる段階になってからが良いと思われます。


パーソナリティ障害を治すための第一歩は当事者自身が自覚しなければならないことではありますが・・・

これ以上のことはケースバイケースなので、詳しいことは医師の判断を仰ぐのが一番でしょう。