感情の共鳴について


自分が嬉しい時、楽しい時、怒っている時、悲しい時、そばにいる人はどんな感情を抱くでしょうか?

例えば、自分が嬉しい時などはどうでしょうか。


物事が複雑になっている場合、必ずしもそうとは言えませんが、基本的には相手と同じ感情を抱くものです。

自分からの視点に立つと意外と気付かなかったりするものですが、相手を想定してみると単純です。


例えば、子どもが学校へ入学して「いっぱい友達ができた!」と言って笑顔で帰宅してきたらどうでしょう。

もちろん自分も嬉しい気持ちになりますよね。

逆に、ゲームなどを取り上げられて苛立っていたりしたら、自分はどう感じるでしょうか。

こちらも、同じように苛立ちを感じると思います。

感情は相互作用する。だからこそ・・・


自分が嬉しい時、楽しい時などは、相手に対してポジティブに作用されるから問題はないのです。

ネガティブな感情を持っている時も、自分のことであればコントロールすることも可能でしょう。


しかし感情は、自分からも作用すると同時に、相手の感情からも作用されるものです。

相手からネガティブな感情が発されている時、私たちはどう感情を受け取り、どう働きかけができるのでしょうか。

発散させるのではなく、伝える


相手のネガティブな感情に共鳴し、お互いにぶつけ合うということになってしまうと最悪です。

また自分から発してしまったネガティブな感情も、いつもコントロールできるというわけでもないでしょう。


自分が我慢していれば、という方法は現実的ではありません。

我慢できなければ、伝えれば良いのです。


といっても、感情を爆発させるわけではありません。

基本的には相手も同じ感情を抱くわけですから、共感的態度とともに伝えてあげることです。

ネガティブな感情の共鳴は、相手への共感を持って解きほぐすことができます。

どうやって共感を得るか


共感的態度とともに伝える、ということはどういうことでしょうか。

ずばり、自分が「こういうふうに接してほしい」「こういうふうに伝えてほしい」と感じることを、相手にしてあげることです。

自分が求めている態度でコミュニケーションを図れば、同様に思っている相手が「共感してくれている」と思うのは道理です。


人間関係で、お互いに行き違いがある場合は、ぜひ試してみてはどうでしょうか。