家庭内暴力を奮う子どもへの接し方 その3


引き続きお話したいと思います。

前回は、率直・正直な気持ちを相手に伝えるというところまででした。

そこから、相手の話を引き出せることができたら半ば成功です。

ただし、一つ注意点があります。

子どもの悪い面への指摘にならないこと


先日もお話したように、正しい正しくないを明らかにすることはなりません。

暴力を奮うことは悪いことだと伝えるのは率直な気持ちとも言えますが、悪い面を指摘することが目的ではありません。

なぜなら、そういった自分のネガティヴなことを伝えられた時、多くの場合は拒絶されたと考えてしまうからです。

そうではなく、子どものことを受け入れる気持ちを前提に、率直な気持ちを伝えるということがキーなのです。

このようにして話をすることができたなら、相手の心を開くことができるのではないでしょうか。

信じること


話を引き出すことができたとしても、今、子どもは非常に不安定な状態です。

最初の段階では、子ども側から本当の気持ちを伝えてくれるとは限りません。

嘘をつくとか、自分でもよくわかっていないまま口にしてしまうとか、思ってもいないことを言ったりするなども十分考えられます。


しかし、その時子どもが口にした言葉は信じましょう。

恐怖感を持てば相手に伝わるように、不信感も持てば伝わってしまうからです。


さて、3回に分けてお話させていただきましたが、

方法一つとっても実践するには、全面的に信じ、受け入れる態度を自分の中で確立しなければできないことです。

まずはそこから、スタートを切りましょう。