対人恐怖をやわらげるためにできること

社交術を身につけること


社交術といっても、そんな難しいことを身につけるわけではありません。

普段周りの人がやっていることを、術という形で自分に組み込ませるのです。

そのために、以下の7点のことを実践しましょう。

挨拶する


何はともあれ、挨拶です。「おはよう(ございます)」「こんにちは」「こんばんは」

突然話しかけられたとしても、それが挨拶であれば何の違和感もないものです。


相手に声をかけるということ自体ができないという人だったり、

話し始めてしまえばどうってことないけど、最初どう話しかけていいかわからないといった人は、

挨拶さえできれば8割方克服したようなものです。


相手に声をかけることに戸惑っているなら、まずは挨拶から。

オープンクエスチョンで質問する


オープンクエスチョンとは「誰が」「何が」「なぜ」「いつ」「どこで」「どうやって」「どうして」という言葉を入れる質問のことです。

もっと簡明に言えば、はい/いいえでは答えられない質問のことです。

はい/いいえで答えられる質問だと、話が次へ進みにくいのです。


質問が思いつかない人は、あらかじめ聞くことを準備していればいいのです。

例えば、とりあえず困ったら「好きなスポーツは?」って聞くようにしてみるとか。


話題を振るのが苦手な人、何を話していいか戸惑ってしまう人は覚えておいて損はないでしょう。



・ある程度自分の話ができるようにする


さっきとは逆で、ある程度は自分の話もできるようにしておくのもポイントの一つです。

先の2点を実践していくだけでも相当話せるようになり、かなり社交的に振る舞えると思いますが、

自分の話をしない、自己開示しないのは上辺だけのコミュニケーションになります。

私がみなさんに身につけて欲しいのは、そういう"社交術"ではありません。


しかし自分の話をすることが苦手な人は、そう言われてもかなり戸惑うかもしれません。

であれば、先ほどと同じように、あらかじめ喋れることを準備しておけばいいのです。


ただ、自己開示といっても、いきなり自分の話をするということは難しいものです。

どういう流れで話を持っていけばいいんだろう?と悩む方は、次項へ

喋りたいことはまず相手に質問


一番自然な流れで自己開示するには、まず自分のことを話せるテーマで相手に質問するのです。

コミュニケーション慣れしている人だったら「あなたはどうなのですか?」といった具合に聞き返してきますし、

そうでない場合でも「そうなんですか、私の場合は・・・」という風に自分の話に持っていくのは自然にできます。

ボディランゲージを取る


アイコンタクト、微笑み、身振り手振りなど。

これは相手に与える効果も大きいですが、自身の感情に対しても少なからず効果的なのです。

逆に考えてみてください。

話し方、話す内容が整っていても、視線も合わさず、無表情で、微動だにしなかったら味気ないものでしょう。

慣れないうちは難しいですが、せめて視線を合わせるようにしましょう。

深呼吸


まずは呼吸を整えましょう。

パニックになりそうになったらとりあえず深呼吸です。

イメージトレーニン


人と楽しく話しているところを想像してみてください。

人と話がしたい!と思えるようになるだけで、気持ちの面でだいぶ変わってくるでしょう。

人と話すことに対して、前向きになれます。



いっぺんにやるのは難しいですが、1つずつ実践していきましょう。


補足:あまりにも身体に症状が出る場合


身体に非常に強い症状が出る場合は、あまり無理をしない・させない方がいいかもしれません。

カウンセリングと合わせて薬物療法を行った方が良い場合もあります。

薬を使うことで落ち着き、身体症状を軽減させることができるケースもあるからです。

最後に


元々がシャイな気質な人が、これで性格まで治るというわけではありません。


重度の方は薬を服用したりして、数か月程度では克服するのは難しいかもしれません。

ただ人と話す、人と接するレベルに持っていくことは必ずできます。頑張ってください。