対人恐怖の発症と克服方法
今日は「対人恐怖症」についてお話したいと思います。
10人に2〜3人はかかっていると言われ、かなり身近な病気です。
大人よりも、子どものうちから発症することが多く、不登校の子どもで知らず知らずにうちにかかっている割合も多いでしょう。
男性より女性に多く、9歳ごろから増加し、15歳でピークを迎えます。
とはいえ、それ以後に発症することもあり、また子どもの頃からずっと引きずってかかっていることも多く、
また社会に出てから人と接触する機会が多くなった頃にかかってしまうこともあるため、大人の方でも少なくありません。
症状は?
人前に出るたびに「失敗したらどうしよう」「恥かいたらどうしよう」という不安を抱いてしまいます。
加えて、自律神経が不安定な人は身体症状に出ることもあり、
鼓動が激しくなったり、赤面したり、大量に汗をかくなどの症状が表れます。
日本人の対人恐怖症の特徴
全くの他人よりも、ちょっとだけ知っている、顔見知り程度の人物に恐怖を感じることが多いです。
例えば子どもだと、同じクラスの同級生だけど話したことは1回あるかないか、など。
また、雑談など特に用事があるわけではないインフォーマルな会話などもそうです。
特定の用事がある時は難なく話せる場合もあるので、意外と見落としやすい点です。
あとは、2人では話せる人でも、3人で話すとなると口が閉じてしまうといったことがあります。
大人数で話す場合も同様の場合が多いですが、その中で誰か1人話相手が見つかると話せる場合もあるので、
3人の場合がもっとも顕著に出るでしょう。
まとめると、一括して「手掛かりが見つからない状態」に陥ってしまう時に多く発症します。
と、一口にいっても、単に人と接するそのことに対してそう思っている人から、普通に話すことはできるけれど状況によっては人との接点が見いだせない人まで存在します。
顔見知りの人よりまったくの他人の方が苦手だし、雑談の方が喋りやすいし、2人きりでは喋りにくいという人もいるのです。
一体どうすればいいのか?
社交術を身につけよう
ある程度の社交術を身につけておけば、徐々に改善していくことが多いです。
対人恐怖を覚える瞬間は人によって多種多様でも、社交術の基礎さえ押さえておけば大概は応用できるものです。
次回は社交術とともに、対人恐怖をやわらげるためのリラックス法についてお話します。