教育は私的セクター

社会を公的セクターと私的セクターに分けるなら、
教育は間違いなく私的セクターに属す、というのが私たちの考えです。

公的セクターとは、政府がやること。徴税、外交、防衛とかですね。
政府じゃないとできないことです。

私的セクターとは、政府以外の、家族や地域で行うことです。
私達は教育はこちら、個人や家族、その他の社会的団体でやるべきことだと思っています。

しかし日本の場合、教育を公的セクターに全部預けてしまう傾向があります。
日本では従来、公教育が物凄くうまく機能してきたからです。

だから教育で何か問題が起こると、
学校、特に公教育で何とかして欲しい、という風潮があります。

ですが、学校でできることには限界があります。
人数も限られているし、予算にも限度があります。

そこへもって、数限りない要請が国民から振ってきます。
時代が古い順に代表的なものをまとめると・・・



非行が増えているから、詰め込み教育を何とかして!

いじめの問題をなんとかして!

国際化の時代だから英語を増やして!

柔軟な発想ができるよう、調べ学習などの創造的教育を。

少年犯罪が凶悪化してるので、道徳教育をしっかり!

でも、ゆとり教育で学力が落ちているので授業も増やして!

最近は自分に自信がない子が増えているので、自尊教育を!

非登校やニートが問題になってるから、
将来の就職を意識してやりたいことを見つけられるように・・・



という風に、5年に1回くらいの頻度で新しい要望が振ってきて、
現場の先生への負担はキリがありません。


ですから、何もかも学校で解決するのを諦めて、
むしろ他の私的な教育機関を充実させ、
その中で足りないところを公教育でやる、
という考え方がむしろ望ましいのではないかと考えています。