行動に働きかける「恐怖心」

やらなければならないことがある時に限って、
普段やらないようなどうでもいいことをやったりしませんか?

子どもの例で挙げると、明日はテストがあるのに、
ゲームをやってしまったり、何故か部屋の掃除をしてしまったりなど。


一体なぜこのようなことをしてしまうのでしょうか?
「やりたくないから」と言えばそれまでなのですが、もう少し深く掘り下げてみます。

「やりたくないこと」を後回しにして別のことをするということは、
その行動に逃避的な意味があります。

とすれば、その「やりたくないこと」には、自分にとって逃避したくなるような意味、
つまり、恐怖心を抱いてしまうような意味があるんです。

前回のテストで凄く勉強したのに点数が悪かったとか、
勉強してみて理解できないかもとか、その子によって理由は違いますが、
大事なこと、やるべきことを後回しにして、別のことをしている場合は、
そのことに対して恐怖心を抱いている場合がほとんどです。


以前、子どもと自己否定感の話をさせて頂きましたが、
その自己否定感は、何らかの恐怖心を感じたことがきっかけで、
肝心なことを後回しにしている自分が嫌になって抱えてしまうものです。


このように考えてみれば、相手の考えていることについてアプローチすることができます。
何で不登校になってしまったか。子どもの登校を妨げている恐怖とは何か。
そして、どういった方法であればその子どもの心と寄り添い、自己否定感を取り払ってやれるか。

何の問題であっても、その根っことなるポイントを捉えなければ解決はできません。
そのためには、相手のためにどれくらい考え、理解してあげられるかが鍵となります。