子どもに配慮した柔軟なシステム作りが、現在の学校教育に必要ではないだろうか
興味深い記事がありましたので、ご紹介させて頂きます。
要約すれば、「学級閉鎖があったため、12月25日と1月7日に振替授業を行う予定だが、
受験期の子どもに配慮して、塾の冬期講習を出席扱いにする」という内容のニュースです。
私どものようなサービスを行っておりますと、非常に考えさせられる内容です。
何をもって登校と見なすのか
出席として認める、認めないは大きな違いがあります。
不登校生でも、保健室登校やフリースクールが出席として認められますが、
それだけで、子どもの進路に大きく関わることになるからです。
この記事の中からの引用となりますが、
「学校教育法などは、不登校の生徒が通うフリースクールなどは出席扱いにすることを認めているが、純粋な塾は想定していない」と再考を促した。文部科学省教育課程課も「普通の平日に学校に行きたくないからと塾に行っても出席にならないのと同じで、担任が授業をするという学校教育の前提を崩すことになる」と批判的だ。
さて、この問題の是非は私どもに問えませんが、ジレンマを抱える問題であると思います。
学校側としては、このような例外を認めてしまうとキリがなくなってしまうのでしょう。
しかし、子ども、家庭側としては、進路を決める大事な時に乱されることを良しとできるはずがありません。
子どもの将来を第一に考え、柔軟な対応を考えていく必要があるのではないか。
要因が不登校にせよ受験にせよ、場所が公的機関にせよ私的機関にせよ、
子どもの将来が大きく関わってくることですから、柔軟に対応できるシステムを今後期待したいところです。
出席と認める、認めないの違いを分けることは、非常にデリケートな問題なのかもしれませんが、
一体何を持って登校と認めるのかという点について、文部省は柔軟な対応を考え続けていく必要はあると思います。