勉強が楽しくなる3つの瞬間
なぜ、勉強しなくてはならないの?の続きです。
親にとって、子どもに勉強してもらわなければならない理由は山ほどあるかもしれません。
しかし、子ども側とってみればどうでしょうか?
【子どもにとって】勉強しなくてはならない理由なんて特にないのです。
子どもが得るべきは、「勉強しなくてはならない理由」よりも、「勉強したくなる理由」です。
そして、そこには具体的な理由は必要ではなく、「楽しいから」「面白いから」という根源的欲求に結び付けられることが望ましいと考えております。
そのためには、勉強を楽しいものと捉えられる瞬間と出会う必要があります。
1、興味を持つという前提
興味を持たせるということが最も重要なポイントです。
勉強が楽しくない、むしろ苦痛だと思う子どもは多くの場合、
何の興味もない時点で、強制的に勉強させようとするステップを踏ませられています。
これは次回に回したいと思いますが、興味を持つきっかけを掴める環境を作る必要があります。
2、【周りが】興味を持っている環境
興味を持つことも大事ですが、それと同じぐらい【周りが】興味を持っていることが重要なのです。
「友達はみんな持っているから」という理由でゲームなどを欲しがったりすることが良くあると思いますが、
なかなか馬鹿にできる理由ではありません。
自分の周りの人が興味を持っていることを、自分も共有したいという欲求は考えている以上に強いものなのです。
(周りで勉強に対して興味を持っている人は少数派かもしれませんが・・・)
3、学びをアウトプットしたい欲求の芽生え
学習経験をある程度得た上で、改めてもっと学びたい、と思える段階の話ですが、
学習したことを自分の言葉で発したいという欲求が芽生えてきます。
そして、もっともっと学習して自分の意見を出していきたいと考えるようになり、学びの循環を生みだしていきます。
周りと共有していることに関して、自分の考えを述べるということ。それは即ちコミュニケーションなのです。
学びたいという気持ちと、人と関係を持ちたいという気持ちの根源は同じ場所に根ざされていると考えております。
そうした気持ちを閉ざさないよう、私たちは力を尽くしていく必要があります。
次回は、具体的にどういった接し方、環境づくりが必要なのかについて書いていきたいと思います。