不登校の理由がはっきりしない3つの理由
ひとりひとりの細部に目をやれば、それぞれ不登校の理由は異なるのではっきりしないとも言えますが、
全体的に見ても捉え難いと思います。
一体なぜ、不登校になってしまうのか。表面化しないのはわけがあります。
はっきりしない理由は、次の3つであると考えております。
自分でもはっきりと言えない
何らかの理由があることは間違いないけれど、具体的に言葉にできない。
こういう子どもが恐らく多いのではないでしょうか。
理由は一つだけじゃなくて、いくつも色んな要因が入り混じり、何もかもがイヤになってしまう。
その「何もかも」を心の奥底にしまいこんでしまうため、自分でもはっきりと説明できないのです。
自分の言葉を聞いてくれる、引きだしてくれる存在が長く接していることが必要です。
人に打ち明けられない
人に言ったら、なんて返事が返ってくるかを恐れている、あるいは相手にされないことに怯えている子どももいるでしょう。
「頑張れば大丈夫」とか「甘えだ」とか、そういった言葉が返ってくることを恐れてしまうのかもしれません。
人に打ち明けた時の反応が恐ろしいのです。
そうするに値すると思える、信頼のおける人間が近くに必要です。
理由と向き合いたくない
「自分でもはっきり言えない」と重なる部分がありますが、本人が理由と向き合うだけの力、体力がないのです。
理由を解消して、今の自分から変わりたいという気持ちも非常に強い状態ですが、
それと同時に、それに対する恐怖の念があり、今の自分のままだと傷つくこともないという気持ちも持っているのです。
これは、本人が向き合えるだけの体力を回復し、本人が向き合っていかねばなりません。
なぜなら、前述のとおり、自分が変わりたいという欲求が非常に強い状態だからです。
周りが何とかしようとか、そういった行為に対して激しい拒否感を示すことがほとんどでしょう。
このように、本人から理由を引き出すということが難しい状態にあるからはっきりしないのではないでしょうか。