ゲームや漫画に熱中している子どもは、常に自問自答を繰り返している
子どもが夢中になっているもの、それが勉強などであれば何の問題もないと考えてしまいますが、
ゲームや漫画などに夢中になっている場合、保護者様の頭痛の種となっていることが多いです。
保護者様としては、一人でそんなことしているぐらいだったら、せめて友達と遊んで欲しいって思われてるのではないでしょうか。
不登校になっている子どもはその傾向は顕著で、
ゲームや漫画、その他、保護者様からは一見無駄だと思うことに熱中していることが多いです。
しかし、子ども達は何も考えずに、そういうことに没頭しているわけではありません。
では、何を考えているのでしょうか?不登校の子どもを中心に考えていきたいと思います。
ゲームや漫画などこそが、子どもの思考するためのツールとなっている
そもそも、不登校という子どもの立場から考えてみましょう。
彼らのほとんどが、学校に行かないことで自由に使える時間を膨大に使うことができます。
しかしその時間を過ごす時、何らかの後ろめたい気持ちや、周囲からのプレッシャーを常に感じることになります。
色々考えを張り巡らせ、頭の中がごちゃごちゃして逆に何も考えられなくなり、心身ともに疲弊してしまいます。
そういう時に、煩わしさを忘れさせてくれて、かつ身近に存在しているものがゲームや漫画だったりするわけです。
こういったツールを使うことが、子どもの精神状態を損なうことなく、自身を見つめることを可能にするのです。
何かに没頭している時が、自分自身を顧みることができる唯一の時間である。
何かに没頭している時、もちろんその何かに対して頭を働かせることになるのですが、
それだけではなく、同時に現状の自分自身を顧みることが可能になります。
何故かというと、そこに没頭することで余計な思考を分散することなく、一つ一つ自分自身のことを見つめ直すことができるからです。
普通に過ごしている時だと、あれやこれと様々な問題に対していっぺんに考えようとするから、頭がパンクするわけです。
なので、ゲームや漫画などが、不登校の子どもを蝕むという考え方は時代錯誤的と言えます。
この状態から脱却することを目指すために
とはいっても、これが依存に繋がっている場合、最後にはこの状態から脱却を目指さなければなりません。
次回は、この状態をどう解きほぐしていくかについてお話しようと思います。