不登校において、当事者とその周囲の人々間で認識のズレがあってはならない
例えば、解決に向けて実践していること。
家庭が子どものことを思ってやっていることが、子どもにとって的外れだったり、
また担任の方をはじめとする先生方が取る行動と、子どもの気持ちとでズレが生じたり、
家庭と先生が実践していることがズレていて、子ども側が理解できなかったり。
当事者と、その周囲の人々の間で認識にズレが生じていたら、
どんなに優れたプログラムであっても、子どもを問題解決へと導くことはできません。
どのようにダメなのか、どう行動すればいいのか、ひとつずつ見ていきたいと思います。
子どもとその家庭
家庭は子どもの気持ちに一番寄り添えることができる存在ですが、
子どもの生活に関して意外と疎い側面があります。
それは、学校生活が子どもの時間の大半を占めるからですが、
長期休暇の時や、不登校になってしまっている場合でも、子どもと1日を過ごせる家庭は少ないからです。
<認識を一致させる方法>
子どもとの会話は基本です。
子どもが今日あったことを話してくれる状態が理想的です。
学校生活のことを聞きたければ、担任の先生とかけあうのも良いでしょう。
子どもとその担当の先生
不登校の原因は、大半が学校生活に関することが起因となっています。
登校していた期間、学校生活のことで最も詳しいのは先生です。
しかし、その子どもの問題は見えても、その子どもの気持ちを一人一人正確に把握できているかどうかはわかりません。
そのため、問題解決に向けて先生がどんなに頑張っても、子どもの気持ちと一致していないがために解決できないのです。
(一致していれば、学校生活から原因がある場合なら解決するはずです。)
<認識を一致させる方法>
先生の方からも、ご家庭へとかけあって、子どもの気持ちをできるだけ把握するように行動するのが望ましいでしょう。
ご家庭の方があまり把握できていなくても、認識を一致させておくことが重要です。
子どもの家庭と担当の先生
というのも、ご家庭と先生の認識、意見が異なっていれば、
どちらともどんなに正しくとも、子どもは不信感を覚えます。
周囲の人々が異なる対応をする、それだけで効果は極端に減少、むしろ悪影響を及ぼすかもしれません。
<認識を一致させる方法>
これまでと同じですが、やはり互いの視点からの子どもの現状確認、生活態度や推測される事柄など、
積極的に知ろうとする態度、姿勢を取ることが第一です。
周囲が同じ認識の下、子どもに働きかけることから始まります。