子どもを叱ることと怒ることの違い


「片付けしなさいって言ったでしょ!」

「自分で片付けできるようになって欲しいからお願いしてるんだよ」


「叱る」ことと「怒る」こと、この二つの違いがお分かりになりますか?

先の例だと、前者が「怒る」ことで後者が「叱る」ことに分類されます。

一体何が違うのでしょうか?

「怒る」ことはこちらの都合を感情にしてぶつけること、「叱る」ことは相手の利益、未来を思って窘めること。


子どもを「叱る」ことについて、昨今では賛否両論があります。

私もはっきりとした答えは出ませんが、多くの方が「怒る」ことと「叱る」ことを一緒に考えられてるのではないかと危惧しています。


大きな違いは、自分の都合を第一に考えているのか、相手のことを第一に考えているのかです。

「怒り」は相手にこちらの苛立ちを伝え、「叱り」は相手に教訓を伝える効果があります。

時と場合にもよりますが、普段の生活において、子どもを窘める時、どちらがいいでしょうか?

「怒る」のではなく、上手に「叱れる」習慣づけを


結論から言えば、子どもに対して「怒る」ことは論外です。

家族、特に親は、子どもに対してこちらの都合をぶつけるようなことをすれば、

子どもは「自分を都合のいい道具のように思っている、都合良く動いてくれない自分はいらない」

と考えるようになるからです。


どうやって子どもを窘めていけるか。次回以降はそれについて書いて行こうと思います。


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