聞き上手の特徴とは? 1、肯定的関心を抱くこと。


前回は、聞き上手の人は肯定的関心とそれを示す態度を備えているという話でした。

今回その二つに関してお話しようと思いましたが、予想以上に長くなってしまったので、2回にわけたいと思います。

肯定的関心とは?

肯定的関心とは


この場では、相手に否定も意見もすることなく、肯定的に話を聞くということを意味します。

とはいえ、相槌ばかりでは会話に抑揚がなく、相手にも「実は興味ないんじゃ・・・」という不信を与えてしまいます。

相手をうまく肯定してやるためには、ちょっとしたテクニックも必要です。

聞き返して確認してあげること。

例えば「学校にいるのがつらい」といった時、「学校にいるのがつらいんだね」と聞き返してあげましょう。

そのやりとりを行った時、相手は「自分は学校にいるのがつらい」ということを再確認するのです。

相手の発言の裏側に隠されていることを感じ取ること。


さっきの応用編となります。

これは、人によっては、もしくは場合によっては難しいことかもしれません。


さっきの例を出すと、「学校にいるのがつらい」という発言の裏側には何があるんだろうかと考えてほしいのです。

例えば、「学校にいるのがつらいということは、学校で何かあったんだろうか」と考えてみてください。

学校で何かあったわけじゃないことも多いですが、ここで知っておいてほしいのは、相手の発言に対して疑問に思うことです。

疑問を感じた時、それに対して「それでも学校に行かなくちゃダメでしょ」と自分の価値観を押し付けるようなことをしてはダメです。

疑問を感じたなら、素直に聞いてみるのが良いのです。「なんで学校にいるのがつらいの?」と。



返事があるかどうかはさておき、この問いで、学校に行きたくない理由を明確に考えようとします。

自分の中でも漠然としていたことを、明確にしようとする時点で一歩前身なのです。

相手の発言の裏側をとることは、即ち相手自身が気づいていなかった(目を逸らしていた)ことを明確にしてあげることができるのです。

まとめ


基本的には相槌でリズムをとって、相手の発言を聞き返してあげること。

疑問が出た時は、価値観を押し付けず、素直に聞いてみること。

肯定的関心を持って話を聞くテクニックはこれだけなのです。


次回は、その態度をどうやって示すかについてお話します。