小学校高学年の特徴である「ギャング・エイジ」についてご存知ですか?
東京家学は小学生から高校生まで、幅広い学年の生徒が在籍しています。
しかし、在籍している小学生の中ではほとんどが小学5.6年生の生徒。
なぜ小学校低学年ではなく、高学年が多いのでしょうか。
ギャング・エイジ
実は、この小学校5・6年生という学年は児童心理学において「ギャング・エイジ」と言われる時期。
それ以前は、年齢や男女の関係もなく入り混じって遊んでいたのに、
この頃になると同性同年の子供たちが固定的グループ(ギャング集団)を作ることからそう呼ばれています。
そのグループ集団の中で過ごすことで、社会において重要な協調性や責任感を養うのです。
ギャング・エイジの不登校
この時期になると、身体的・認知的に発達し、社会的地位も高まってきます。
それによって子供たちは、人間関係でのトラブルが発生したり、勉強することの意味を考えたりするのです。
このように、自分の考えが形成され、表に現れることで、初めて壁に当たる時期なので、不登校が多くなるようです。
解決策
不登校の原因は様々で一概にこれと言い切ることはできませんが、
いずれにしても大切なことは、子供の話に真剣に耳を傾け、必要な時に適切な分だけのサポートしてあげることです。
しかし、「責任持って子供のために何とかしてあげないと」と保護者の方が深刻に考えてしまいすぎることもよくありません。
保護者の方は「自分の子供だけがなぜ?」と深刻に考え過ぎて、マイナス発想に陥り、悪い方向に考えがちです。
そうなると、このマイナス発想はお子様も敏感に感じ取ります。
そして、自分が原因でこうなっていることをより深く受け止め、お子様もさらに悩んでしまうという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
「ギャング・エイジ」は大人への第一歩でもある
グループに属し、役割を担う。
「ギャング・エイジ」とは聞こえが悪いですが、子どもが大人に向かって、自立した行動を取れるように成長している証でもあります。
「自分は大人だ、だから大人に頼らない」
こういう考えを持ち始め、この時期から、家庭に対して嘘や秘密を持ち、悩みを隠すようになるのです。
そんな時に大切なのが、「第三者の存在」
本人を認めてあげる存在。そして何より、「大人になったらこんな風になりたい!」と思えるような存在が子どもにとって必要になってくるのです。
(これまで子どもを保護してきたご両親では、あまりにも身近過ぎて、子どもの目指すモデルになり難いことがあり、悩ましいところです。)
それを「家庭」や「友達」などの中から見つかれば幸いですが、そうならなかった場合、周囲の人が何か考えてあげる必要があるかもしれません。